駅舎訪問報告 特別編

2018 9/6 ―川湯温泉―釧路



完全に足止めされ、今晩をどうしのぐかを考えつつ川湯温泉駅で過ごす。
今日中に釧路に着くのは絶望的なので、ホテルにキャンセルを伝えようとするもスマホ、公衆電話とも繋がらない。
そんな状況の中で、15時を過ぎたころ、ついに見かねたのか駅前に住むお父さんが声をかけてくれた。これまでの経緯を話すと、なんと釧路駅まで車で送ってくれることになった。

川湯温泉から釧路まで約90キロ、2時間もの距離を見ず知らずの自分のために動いてくれたのだ。こうして17時20分、明るいうちに釧路駅に到着。
もう感謝しかない。僅かばかりの謝礼を渡して丁寧にお礼を言い別れた。


おかげで予約していた釧路の東横インにチェックインすることができた。停電でホテルのフロントもかなり混乱していた。
エレベーターが使えないので非常階段を使って3階の部屋へ。当然、電気は点かない。

いったん外へ出て、明日の列車の運行状況を確認するため、駅へ。


駅の掲示には、明日は午前中は全便運休と書いている。午後から動くのか怪しいところではあるが・・・

夕食を調達しようと街に出てみるも、コンビニを含め店はすべて閉店。自動販売機も停止し、食べ物はおろか飲み物も手に入らない。
しかたなく、そのままホテルに戻る。

食料は昨日買っておいたおにぎり1つとチョコ、それに川湯温泉駅で汲んだ水のみ。
スマホはチェックイン時は3Gしか使えずツイッターへのUPが上手くいかなかったが、夜8時になって4Gが使えるようになり今日1日の状況をUPした。
トイレは各階に部屋をひとつ開放して浴槽に水を張り、用を足したあとその水をバケツで流す。

夜9時にありがたいことにホテルからおにぎりと飲み物の配給があった。
その直後、この旅行を申し込んだ岡山のJTBから安否確認の電話がかかってきた。JTBも今回の地震の対応で大変なようだ。無事だということを伝えると安心したようだった。

LDEの懐中電灯(家電量販店の景品)、携帯ラジオ(保険契約時の景品)、モバイルバッテリー(スーパーで158円で買った)が役に立った。旅行中は、常に1食分は水と食料を持つようにしているが、これも助かった。
持っていない人はどうしたのだろうかと心配になった。
まだ夜10時だが、停電・断水で何もできないので寝ることにする。


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