さいきの駅舎訪問 私鉄の駅舎

保存駅舎・廃駅跡

稚内桟橋駅跡(宗谷線跡)(北海道稚内市)


稚内駅を北に約400メートル進んだところにある「北防波堤ドーム」。(2012.8撮影)
「利礼ドーム」とも呼ばれ、北海道遺産に指定されています。
現在の日本最北端の駅は稚内駅ですが、かつてはさらにこのドームまで線路が延びていました。そしてここに「稚内桟橋駅」がありました。

大正12年5月1日、当時、日本の領土だった南樺太の大泊への稚泊航路が開設。しかし桟橋では波が荒いためたびたび事故が起きていました。そこで頑丈な波除けとして昭和11年に建設されたのがこのドームです。

稚泊航路の開設当初は旧稚内駅(現・南稚内駅)から徒歩連絡でした。その後、昭和3年12月26日に稚内港駅(現・稚内駅)まで線路が延びました。稚内桟橋駅の開業は昭和13年10月1日。
しかし終戦に伴い昭和20年8月24日の大泊からの宗谷丸の入港を最後に航路は廃止、同時に稚内桟橋駅もその日が最後となりました。

現在のドームは昭和55年に補修されたものです。

     

 

稚内桟橋駅のホームはドームの内側にありました。(2012.8撮影)

    

▲稚内市街を俯瞰。(2012.8撮影)

    

 

左:北防波堤ドームからノシャップ岬方面を望む。(2012.8撮影)
右:建物がきれいに撤去され公園になっている北防波堤ドーム前。(2012.8撮影)

    

 

▲稚泊航路記念碑。(2012.8撮影)

     

▲現・フェリーターミナルから見た北防波堤ドーム。(2012.8撮影)

    

 

▲旧・フェリーターミナル。平成20年5月に新ターミナルに移転し、現在は更地になっています。(2001.8撮影)

    

国鉄当時。隣接してゴチャゴチャと建物がありました。(1985.9撮影)

 

 

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