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保存駅舎・廃駅跡

北 吸 駅(旧舞鶴線・東舞鶴−中舞鶴間)(京都府舞鶴市)


現在の舞鶴線は、綾部−東舞鶴間ですが、以前は東舞鶴駅の手前から分岐して中舞鶴駅まで路線(通称:中舞鶴線)が伸びていました。
日露戦争が勃発した明治37(1904)年11月3日に、新舞鶴(現・東舞鶴)からの海軍舞鶴鎮守府への軍港引き込み線として設置されました。
大正8(1919)年7月21日に旅客扱いを開始し、途中に東門駅(北吸駅)、終点に中舞鶴駅が設けられました。

北吸駅跡

西舞鶴方面から来た旅客列車は、東舞鶴駅に停車後、スイッチバックして中舞鶴駅方面に向かっていました。
北吸駅は市役所のそばにあったことから、利用客は多かったといいます。しかし道路が整備されてからは鉄道の利用者は減り、昭和47(1972)年11月1日に東舞鶴−中舞鶴間は廃止されました。

 

北吸駅跡 北吸駅跡

北吸駅跡。令和2(2020)年6月に舞鶴市により駅名標が再現されました。

 

北吸駅跡 北吸駅跡

「きたすい」の裏は「とうもん」になっています。
開業時の駅名は「東門」で、昭和21(1946)年9月1日に「北吸」に改称しています。

 

北吸駅跡

▲廃線跡は自転車・歩行者の専用道になっています。

 

北吸駅跡

▲現役当時の写真と見比べると赤枠のところあたりがホームだったのではないかと。

 

北吸駅跡

北吸駅跡 北吸駅跡

▲北吸駅跡から東舞鶴駅方面に向かうと、北吸トンネルがあります。平成14(2002)年に国の登録有形文化財に登録されています。写真はトンネル北側

 

北吸駅跡 北吸駅跡

北吸トンネル南側

 


 

 

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